《率土之浜》が《三国志戦略版》による著作権侵害および不正競争行為を申し立て、近日中に法廷で争われることになりました。
NetEaseは、「率土之浜」(日本版アプリ名「大三国志」)の知的財産権侵害訴訟において、「三国志戦略版」(日本版アプリ名「三國志 真戦」)が著作権を侵害したとして、2度目の裁判を行います。
NetEaseは、ゲーム動画、特徴的なゲームプレイ、ルールなど、複数の側面から証拠を総合的にまとめています。
去年10月に公開された比較動画からは、NetEaseが主張する著作権侵害内容が、ゲーム全体の「皮換え」ではなく、ゲームのデザイン面にあることがわかります。
ゲームデザインは著作権保護の前例があるものの、依然として判定が困難であることから、今後、部分的な著作権侵害の訴訟において、本事件の進展が参考になるかもしれません。
① 論争の振り返り
去年の9月20日、『率土之浜』はプレイヤーに宛てた手紙を公開し、特定のゲームが著作権侵害をしていると告発しました。しかし、具体的にどのゲームなのかは明かしませんでしたが、多くのプレイヤーが推測しました。
2020年10月31日、『率土之浜』は自ら告訴したゲームの名前である『三国志戦略版』を直接明かし、裁判所での訴訟手続きがすでに開始されていることを公表しました。また、ウェイボーやWeChat公式アカウントなどの一般向けプラットフォームでビデオ展示を行いました。
②動画比較分析
『率土之浜』の公式は、比較のために多くの情報を提供しています。動画の冒頭では、「偶然の一致でしょうか?」という非常に挑発的な言葉を使用しています。
動画の始めの部分は、2つのCGアニメーションを放送し、画面上に時間を表示しています。その意味は明らかです。
動画の中間部分では、両方のゲームの設定が一致していることを指摘し、もちろん時間も表示されています。
動画の最後には、『率土之浜』がこの訴訟のために準備した証拠ページが公開されました。見た目は数百ページもあり、この点から、『率土之浜』はこの訴訟に対して十分に備えていることがわかります。
知られているように、現在の業界では、ゲームプレイに関する著作権侵害の判定は非常に困難です。例えば、FPSゲームでは、ゲームプレイの中心は射撃であり、本当に著作権侵害が存在する場合、最初のFPSゲーム以外の後続のFPSゲームはすべて著作権侵害と呼ばれることができます。そのため、現在、ゲームの著作権侵害は、ソースコード、美術、文案など、より客観的な部分から判断される傾向があります。
③ 訴訟の状況
調査によると、この事件は広州市天河区人民裁判所で審理されており、事件番号は(2020)粤0106民初36048号です。
NetEaseが不正競争を理由に訴訟を提起しています。
また、NetEaseは過去にもゲームの著作権侵害に関する経験があります。2014年には、NetEaseが国内で運営する「ハースストーン」が「卧龍伝説-三国名将伝」の開発会社である上海游易网絡科技有限公司を訴え、勝訴しています。「不正当競争」が理由です。これは、中国における数少ないゲームの著作権侵害に関する勝訴例の一つです。
④ 開廷予告
情報によると、この事件は2021年10月22日に再度開廷される予定であり、NetEase社はオープニング動画、ゲームルール、特徴的なプレイ方法、シーズン設定、報酬など、多岐にわたる証拠を提出して、「三国志戦略版」の不正競争を裏付ける予定とのことです。
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